この春から大阪のバレーボール強豪高校に入学されたOさん。
中学生の頃頻繁に通ってくれていましたが、部活の忙しさで一旦クラブワンを離れられました。
しかし、日々のハードな練習で膝が痛み出し、一時は階段の上り下りもままならない状態だったようです。
どのような動きを意識してバレーをしているかを聞き取っていくと、レシーブ動作において、膝を前方に突き出すようなイメージでしゃがみ込んでいたようです。
この動作は明らかに大腿の前面部に負担がかかり、過度の疲労を引き起こします。このような動作が日々継続されていくと大腿四頭筋が膝蓋骨(膝の骨)を引っ張り出すことで炎症が起き、強い痛みが起こります。
股関節ではなく、膝関節を主体とした動作形態が癖づいていくこととなるのです。
膝を中心に動き続け、股関節を使う意識が希薄なため、どんどん動かなくなっていくのです。
クラブワントレーニングで股関節筋群の動きを引き出し、膝周囲の緊張を緩和させていく必要があります。
股関節がしっかり動き出せば、膝を前方に突き出すしゃがみ方ではなく、お尻を後方に引く正しいしゃがみ方が出来るようになるでしょう。
写真左のレッグプレスでは椅子の角度によって強制的に骨盤を立ち上げます。これによって大腿四頭筋の出力を最小限に抑え、ハムストリング~殿筋群の出力をメインとした出力形態をつくり上げていきます。つまり股関節主体の動作形態が身についていくのです。
Oさん。痛みなくバレーボールが出来るように、しっかりトレーニングしてください!!